ねこ島にいったけど
船は思ったよりも大きくてしっかりしていた。アワシマ16号<こくら丸≦光進丸<ダイヤモンドプリンセス号といったところか。コロナを発症した客がいたら危うく船内に缶詰状態になるところだったので無事下船できたのは運が良かった。
島に向かう途中、左手には九州沿岸の工業地帯。グレタがいたら全部火の海にするところだった。
島に着いたが特にお土産屋さんやコンビニなどは見当たらず、自販機が1個あっただけ。この自販機も普通の軽自動車の島の人が補充しているのを見かけた。
島の案内図、東にあったわいわいわいビーチ!わいわいわいビーチ!と1人はしゃいでいたがそこは後回しにして西方向に向かうこととした。帰りの船まで約3時間、これを逃せば次はそこからさらに3時間後だ。
港を出るとすぐに第1村猫と遭遇した。
人に慣れていて撫でてくれと自分から寄ってくる世渡り上手な猫だ。この島の猫はみんな近寄ってきて触られることに抵抗のない子がほとんどだった。島の人にも、観光客にも優しくされているようでみんな毛並みもいいし体型もふっくらしている子が多かった。
他の観光客たちもそれぞれ第1村猫を見つけてしばし足止めを食らっていたがここはねこ島やぞ、そんな1匹目でぼやぼやしてたら日が暮れちまうぞと思いながら10分くらい猫を撫でていた。猫、かわいい。
こんなん先に進めんやろ...
このまま全てを投げ出してここで猫を触って一生を終えたかったが心を鬼にして先に進んだ。進む先々でも猫たちが行く手を阻んできた。この島、手強すぎる。
背中の模様が択捉、国後、色丹に見えた。見えただけ。
足元にめっちゃ居て足の踏み場がない、オルスタ最前を眺める2階指定席みたいな感じではなくって歩いてると猫がフラフラ〜って寄ってくる感じ。エンカウント率は高い。
そんなこんなで島の1番西、千畳敷に着いた。地図には25分で着くと書いてあったが50分かかった。
や、海綺麗すぎ!!と海が綺麗すぎて思わず発してしまった。普段、日本全国の海水浴場の中で7カ所しかない最高水質の海水浴場のうち3カ所がランクインしている静岡県沼津市の海を見ているとはいえここは綺麗だった。
行った時間がちょうど潮が引いた時間帯だったので50mくらい歩いて沖まで進めた。
あと100mくらいで向かいの小島まで行けたんだけどそこにはさすがに歩いてはいけないみたい。
海は綺麗なんだけど浜にはゴミがたくさんで、そこで捨てられてるというよりは流れ着いたやつがほとんどだと思う。ゴミの半数近くは日本語ではなかったニダ。
海を出て東に向けて帰り道。奴らはまたしても僕らの行く手を阻んできた。
友人が1人、猫を撫でていたところこの世に未練がなくなり消えてしまった。
嫌な先輩に見つからないようにしていたが見つかったねこ。
模様がめっちゃ似てるのでたぶん兄弟ねこ
この子が1番かわいかったかも
海岸にふぐが打ち上げられてたのもさすが山口と福岡の間といったところか
そんなねこたちを愛でながら着いたわいわいビーチ。
わいわい感はなかったけどこちらも綺麗な浜でした。
そんな浜で観光客がわいわいやってるもんだから島のボスがやってきた。
確実に覇王色の黒ねこ、たくさん撫でた。
そんなこんなで島をあらかた回りきって港に帰ってきて時間は出港まで30分くらい、ちょうど良かった。
島を一周してきても結局やっているお店はなかったのでお腹を空かせていくと餓死するかもしれない。それと、ところどころにここなら餌あげてもいいですよエリアがあるので簡単なおやつを持っていってあげると人気者になれるかも。人間のトイレもおそらく港にあっただけ。
最後にお見送りしてくれたねこ
行きは外に出て潮風感じながらキャッキャ向かったのに帰りは船内で乗った瞬間に寝てしまって起きたら小倉に着いていた。
天気も良くてねこちゃんたちも適度にいて、たまにはこうゆうのも悪くないなって思いました。
普段、東京の満員電車で横入りするおっさんの首根っこ掴んで並び直させたり何回も寄っかかってくるやつを起こしてやめろっていう強い友人もねこの前では
「あぁ〜そこ寝転んでどうしたの〜」
「きみはふとってるねぇ〜」
と完全に牙を抜かれた子犬状態だったのでねこの癒し効果は半端ないなと思いました。
おわり